作戦概要

 

同盟軍諜報部の周辺調査によると、スレイブアンツの構成員の数は決して多くはない。大部分が機械化されたグレートアッシュを占拠するために必要な最小限度の人数が、スレイブアンツのメンバーの数と推測して間違いはない。

テロリスト達は広大なグレートアッシュ内の要所要所に散開し、占拠体勢を固めていると思われる。そこで最初の作戦は、分散したテロリスト達の連絡網を破壊し、彼らの機動性を削除することを目的に立案された。

グレートアッシュを連結する内部通信管理室は、通信網を連結するかたちで配置されている。このうちのひとつに侵入し、占拠後のテロリスト達の通信データを入手する。それによりテロリストの分布と規模を調査。合わせてテロリストによって改造されたと思われるグレートアッシュ内部の構造を確定する。

グレートアッシュ奪還の第一作戦である。

ファーストマテリアル

今でこそ同盟軍の軍需施設として機能しているグレートアッシュだが、もともとはある宇宙財閥が管理していた炭鉱惑星である。惑星のあちこちには、採掘用の穴が穿たれている。

だがこれらは同盟がグレートアッシュを軍需工場として改造する際に手を加えられ、ミサイル発射口や外部との連絡口へと変貌を遂げている。当然、このような施設についての情報は、すべてテロリスト達に押さえられているとみて間違いない。

ところが同じ採掘跡でも、1ヶ所だけ、テロリスト達に知られていないと推測される場所がある。それが、ファーストマテリアルと呼ばれるモニュメントが建造されている場所である。

ファーストマテリアルとは、グレートアッシュを発見した人物が、最初にボーリングを行い、鉱物資源の存在を確認した記念碑のことである。記念碑は、炭坑に蓋をするかたちで設置されており、その穴をわずかに掘り進めば、内部の排気ダクトにぶつかる。

排気ダクトを使えば、グレートアッシュのどこへでも行くことが出来る。それだけではなく、このファーストマテリアルの近くには、通信管理室の分室のひとつがある。作戦を展開するには、うってつけの場所である。

ファーストトラップ

テレポーテーションによって、サイキックソルジャーとアンドロイドの混成部隊4人は、ファーストマテリアルを臨む小高い丘へと転送された。眼下には、ファーストマテリアル記念碑と、廃棄された採掘施設が展開している。

ハンマーをかたどった記念碑。それを取り囲むような環状列石。更にその外周に点在する古ぼけた宇宙船の残骸。まさしくフロンティアが有望な炭鉱を発見した記念碑の様相そのままである。

戦士達が階段を降り、環状列石に近寄った途端、異変が起った。テロリスト達は、同盟諜報部のエージェントが派遣されたことを事前に察知、待ち伏せしていたのだ。グレートアッシュの構造を詳細に分析し、襲撃ポイント確定に成功していたらしい。

待ち伏せを受けた戦士達は迎撃体勢に入る。


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