こんにちは!工画堂スタジオ デザイン制作部入社3年目の清水と申します。
 
本メルマガでは、私自身が工画堂スタジオに入社して発見した『デザイン制作部』の情報を月に1回ほどお届けしております。
 
2024年、工画堂スタジオは108年目のスタートです。
昨年は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
 
弊社は、デザイン会社としてはめずらしい100年企業です。
長年培ってきた実績とノウハウで、数多くの制作物を世に送り出してまいりました。
 
今回はメルマガ番外編として、皆様に、パソコンが無かったアナログ時代のデザイン制作エピソードについてご紹介いたします!
<第39回配信もくじ>
 
(1) パソコンが無い時代の商品撮影現場から、今に繋がるメリットとは?
 
(2)コウガドウ雑画店デジタル年賀状のご紹介♪
(1)  パソコンが無い時代の商品撮影現場から、今に繋がるメリットとは?
突然ですが、皆様は、「商品周辺のデザイン業務だけでなく、商品撮影も行なっているデザイン会社がある」ことをご存知でしょうか?
 
社内に撮影スタジオがある弊社は、デザイン業務だけでなく、人物や商品の撮影も得意としております。
特に、お人形などのキャラものや、玩具の撮影が多いです。
↑以前のメルマガでもご紹介した、コウガドウ雑画店ぬいぐるみの撮影風景です♪
 
絵コンテ(完成写真のイメージ図)作成はもちろんのこと、商品がより良く見えるように、商品の世界観を表現するために撮影に使うセットや小物も、デザイナーが素材からこだわって、手作りしてご用意いたします。
 
 
※画像クリックで、この撮影の裏話を紹介しているXポストに飛べます。
現在は、撮影した写真には、パソコンを使って最終的な調整・加工を施します。
そのため、お人形やおもちゃなどの商品撮影業務では、カメラだけではなく、パソコンも必需品です。
 
では、パソコンがなかった時代はどうしていたのでしょうか…?
その時代から第一線で活躍しているベテラン社員の先輩に、お話を聞いてみました!
 
■今よりも装備が仰々しかった撮影現場
 
パソコンがなかった当時の撮影現場は、今よりも様々な装備が仰々しいものでした。
 
例えば、撮影現場の花形であるカメラは、現在の商品撮影現場で使用されているものよりも、大型でずっしりとした重厚感がありました。
 
なぜなら、当時使用していたカメラは、大きなフィルム専用のものだったからです。
当時の一般的な小さいカメラでは、印刷用に写真を大きく引き伸ばすと荒れてしまうため、主に「シノゴサイズ(4インチ×5インチ)」というフィルムサイズ専用のカメラで撮影していました。
 
 
↑当時の撮影で使用していた、シノゴ(4×5)サイズの蛇腹式カメラです。
このガラス面の内側にフィルムホルダーを装填し、撮影していました。
 
蛇腹式カメラは、カメラマンに技術が必要とされるものでした。
あおり構図(下から見上げている構図)でも建物が真っ直ぐになるように写したり、手前にも奥にもピントが合っている写真を撮ることができたりするという優れものでした。
(そのぶん、卓越した技術が必要な職人技だったそうです。)
 
ちなみに、貝殻の標本など、極めて小さな被写体の場合や、精度の高さを求められる撮影の場合は、8×10(エイトバイテン)という、もっと大きなフィルムを使ったカメラを使用していたそうです。
カメラの他にも、ライティング設備が今よりも仰々しいものだったり、フィルム装填のための暗室が必須であるなど、撮影のための準備量が今とは異なるものでした。
 
■現像するまでわからない!?一発勝負のドキドキな現場
 
パソコンがある今の現場と、パソコンがなかった昔の現場の最大の違いは、「一発勝負である」ということでした。
今は、パシャッとカメラのシャッターを切ればすぐに、どんな風に写ったのかをパソコン等で確認することができ、画像の修正や加工なども可能です。
 
しかし当時は、現像所から現像が上がってくるまでは、「何がどう撮れたか」をすぐに確認することができなかったのです。
しかも、フィルムの現像仕事は最短でも半日はかかりました。
 
 
そのため、ポラロイドフィルムという、その場で確認ができるインスタントカメラを使って試し撮りを行なってから、本番の撮影に臨んでいました。
 
けれど、ポラロイドフィルムは当時かなり値段が張るものでしたので、「なるべく少ない回数で済むように」という充分な緊張感が、試し撮り段階からすでに漂っていました。
 
↑現在はこのように、どんな風に写るかすぐに確認することができます。
 
■昔のカメラだからこそ、撮ることができたものも!
 
当時の蛇腹式カメラは、「多重露光」といって、1枚の同じフィルム上に、何度でも写し込むことができました。
この多重露光を使うと、アイデア次第で、まるでパソコンで画像加工したかのような写真を撮ることができるのです!
 
 
例えば、お人形が線香花火をしているような写真を撮りたい時に、線香花火らしい、パチパチとした光が明滅している様子を後から写し込むことができます。
 
また、スタジオ内のセットだけで、キラキラと瞬く美しい星空も、画像加工なしで表現することができました!
 
(今では、コスト上の理由から、Photoshopというアプリケーション上で処理することが多いです。)
 
■今の現場にも脈々と受け継がれている技術と想い
 
当時は、デザイナーが小道具などを用意して、カメラマンがライティングなどを調整することで、撮影環境を作り上げていました。
1つ1つの作業の段取りこそ違えど、その大きな流れは今も同じです。
 
 
そして、長年の経験値はもちろんのこと、「こだわりを詰めこんで、被写体の魅力を最大限引き出すことで、被写体の一番いい表情を捉える」というプロ意識も、昔からずっと変わらずに、今の現場にもしっかりと受け継がれています。
 
写真に文字やフキダシをかき足さなくても、「ああ、この写真のお人形はこういう感情で、こういうことを言ってそうだな」と伝わるような、物語性のある表情豊かな写真を撮ることを心がけています。
 
 
工画堂スタジオの強みの1つは、撮影もできるデザイン会社という特色です!
 
何か作りたいものがございましたら、ワンストップで納品可能な任せて安心・工画堂スタジオへご相談くださいね♪
 
(2)コウガドウ雑画店デジタル年賀状のご紹介♪
工画堂スタジオ・デザイン制作部では、コウガドウ雑画店(コウガドウザッカテン)という社内デザイナーユニットによるオリジナル作品を発信しており、現在4タイトルございます。
 
1月末となってしまい恐縮ですが、今回は皆様に、ザッカテンキャラクターによるデジタル年賀状についてお届けいたします♪
↑こちらの年賀状、実はアニメ付きのデジタル年賀状なのです!
ぜひ画像をクリックして、かわいいミニアニメをお楽しみください♪
 
※画像クリックで、デジタル年賀状閲覧ページに飛べます。
そしてなんと実はこの年賀状、ザッカテンのある新作グッズのために描き下ろされたイラストを使用しているのです…!
 
来月配信のメルマガで全貌公開を予定しておりますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
コウガドウ雑画店には、このように数多くの可愛い仲間たちがいます!
使いやすいLINEスタンプだけでなく、カレンダーやバーチャル背景、壁紙など、無償で皆様にお使いいただける、お役立ちコンテンツも盛りだくさん!
ぜひ遊びにいらしてくださいね。
 
コウガドウ雑画店は下記リンクにて随時更新中!
 
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私が入社して発見した工画堂スタジオデザイン制作部の情報は、まだまだたくさんございます。
次回もお楽しみに!
 
お忙しいところ最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(担当・清水)
本メールは、当社社員と名刺交換をさせていただいた方や、過去にやり取りさせていただいた方に配信しております。
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コウガドウ雑画店(コウガドウザッカテン)という 社内デザイナーユニットで描いたモノを発信しています。 
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