こんにちは!工画堂スタジオ入社3年目の清水と申します。
 
本メルマガでは、「工画堂スタジオデザイン制作部」に関する情報を月に1回ほどお届けしております。
 
弊社は、デザイン会社としてはめずらしい創業108年目を迎える長寿企業です。
長年培ってきた実績とノウハウで、数多くの制作物を世に送り出してまいりました。
 
今回はメルマガ番外編として、皆様に、パソコンが無かったアナログ時代のデザイン制作こぼれ話をご紹介いたします!
 
(このお話にまつわるお知らせのほか、今回はプレゼント企画もございます。
どうぞお楽しみに!)
<第40回配信もくじ>
 
(1)パソコンが無い時代の入稿方法とは?
  (1’)パソコンがない時代から、今のデジタル世代へ受け継がれていること
  (1”)粟津潔展に『コウガドウ雑画店』を掲示していただきました!
 
(2)コウガドウ雑画店新作グッズプレゼントのお知らせ!
(1)パソコンが無い時代の入稿方法とは?
突然ですが、皆様にとって、「入稿(※本項では、完成原稿を印刷所にお渡しすることを指します)」という業務は身近なものでしょうか?

 

グラフィックデザインの制作会社である弊社では、入稿作業は必須業務の一つです。

現在はデータ入稿といって、PCでIllustratorやPhotoshopなどのアプリケーションを使って制作した原稿データを印刷会社様にお送りしております。

 

しかし、今から約30年前、パソコンが無かった時代は、デザイン制作も入稿方法も、全て手作業のいわゆるアナログ的手法でした。

それにより、時間と手間のかけ方が現在とかなり異なっておりました…!

 
 

パソコンがまだ無い頃、入稿時には「版下」という、印刷屋さんに製版していただくための黒一色の原稿を、デザイナーが手作りで作成しておりました。

 

カラー印刷では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(キープレート)の4色の版を重ねて印刷します。

現在では、入稿データから自動的に4色(CMYK)の色の割合が検出されることで4色の版が作成されます。

 

しかしパソコンが無い当時は、色割合の自動検出など無いため、デザイナーが一つ一つの色の配合を全て正確に指定していたのです…!

その細かな色指定を版下上のトレーシングペーパーに書き添えておりました。

『とあるデザイン会社の日々』第19話より。

この時代を通った先輩方は、今も色を見て4色(CMYK)の配合をパッと言えるそうです…!すごい…。

 

※画像クリックでXへ飛んで、続きが読めます。

 

【コウガドウでの日々を綴った漫画・『とあるデザイン会社の日々』まとめはこちら】

また、版下作成にあたって必要なものが「写植」です。

 

写植(写真植字の略)とは、写真のように光とレンズを使って文字を一文字ずつ印字する技術のことで、専門の業者さん(写植オペレーターさん)がいらっしゃいます。

 

パソコンが無かった当時は、文字を入れたい場合、スミ入れで手書きするか、写植を使用しておりました。

版下に必要な文字の書体(フォント)やサイズなどを写植屋さんにお伝えし、印字していただいた文字を、切り取って丁寧に貼っていたのです!

 

一文字でも紛失してしまったりすると入稿が遅れてしまうため、とても注意深い作業でした。

『とあるデザイン会社の日々』第11話より。

今ならパソコンで1分未満で文字入力できる内容でも、当時は数時間(写植屋さんに文字を取りに行く時間を含む)かかっていたそうです。

 

※画像クリックで続きが読めます。

そして、写真については、当時はポジフィルムを版下と共に製版屋さんにお渡しし、デザイナーの指定通りに写真を調整していただいておりました。

 

現在は文字データも写真データもデザイナー自身が様々な加工や調整を施して入稿データを作成しておりますので、写植屋さんと製版屋さんの領域の役割をデザイナーが担うようになってしまった!と言っても良いのではないかと思います。

 

このように、パソコンが無かったアナログ時代の入稿方法では、時間と手間のかけ方が現在とかなり異なっていたのです。

 
(1’) パソコンがない時代から、今のデジタル世代へ受け継がれていること
 
↑版下制作に実際に使用されていた、当時の道具たちの一部です。

時間と手間のかけ方が、現在とかなり異なっていたアナログ時代の入稿方法。

 

しかし、このアナログ時代を通ってきたからこそ、弊社は、手から生み出すことや、一つ一つの工程を丁寧に行う大切さをよく知っています。

 

メルマガ執筆者である私自身は、アナログでの入稿作業を経験したことがありません。
 
しかし、100年以上続いてきたノウハウと意識の高さが、デジタル経験のみの世代にも脈々と受け継がれ、現在も活かされているという社風を、肌で感じ取っております。
 
「一品ものを作るのだ」という心がけや、「クライアント様のご要望を叶え、かつプラスアルファのものを出すのだ」という考え方は、デジタルになった現在にも通じているのです。

 

 
何か作りたいものがございましたら、ワンストップで納品可能な任せて安心・工画堂スタジオへご相談くださいね♪
 
 

(1”) 粟津潔展に『コウガドウ雑画店』を掲示していただきました!

 
工画堂スタジオ・デザイン制作部では、コウガドウ雑画店(コウガドウザッカテン)という社内デザイナーユニットが描いたオリジナル作品を発信しており、現在4つのコンテンツがございます。
 
その中の1つである『とあるデザイン会社の日々』の第19話に、先日、素敵なご縁がありました。
 
なんと現在、ときわ湖水ホール アートギャラリー(山口県宇部市)で開催中の『粟津潔展 異種交配するデザイン 野外彫刻リサーチ vol.1』にて、アナログ入稿の版下についての説明資料として展示していただいております!

↑実際に展示されている様子です♪

■『粟津潔展 異種交配するデザイン 野外彫刻リサーチ vol.1』とは
 
日本を代表するグラフィックデザイナーのひとりとして知られている粟津潔さん(1929‐2009)。
 
本展は、彼が手掛けた現代日本彫刻展ポスター全41点と関連作品17点を通して、ユニークなデザインが生まれた時代背景や、美しくカラフルな仕上がりを支えた印刷技術等を紹介している、とても素敵な展覧会です。
 
 
%NAME%様が山口県にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください!
2024年3月17日(日)まで、ときわ湖水ホール アートギャラリーにて開催されております。
 
↑ザッカテンのみんなも興味津々!
(2)コウガドウ雑画店新作グッズプレゼントのお知らせ!
工画堂スタジオ・デザイン制作部では、コウガドウ雑画店(コウガドウザッカテン)という社内デザイナーユニットが描いたオリジナル作品を発信しており、現在4つのコンテンツがございます。
 
今回は皆様に、ついに完成したザッカテンオリジナルグッズの新作をお披露目いたします!
 
この度、ザッカテングッズとしては初となるオリジナルのメモ帳を制作しました!
ゆったりくつろぐザッカテンキャラたちにほっこり♪
 
エプロンリスさんハムケツが、ドヤ顔でお披露目してくれました!
こちらのメモ帳を、いつもお忙しい中お読みいただいているメルマガ読者様に感謝をこめて、よかったら差し上げたいなと考えております。
お一人様1つまでのささやかなプレゼントですが、良ければぜひ♪
 
ご入用の方は、2024年3月29日までに工画堂スタジオお問い合わせフォームに必要事項をご入力の上、「コウガドウ雑画店のメモ帳を1つください」とご一報くださいませ。
このメモ帳を通じて、皆様とのご縁がより一層深まりましたら幸いです。
 
 
※募集は終了しております。ありがとうございました。
※お問い合わせフォームに入力いただいたメールアドレスに、折り返しご連絡いたします。ご連絡まで少々お時間をいただいてしまうことがございます。ご了承くださいませ。
 
※メモ帳は数に限りがございます。大変申し訳ございませんが、なくなり次第、終了する場合がございます。恐れ入りますが、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。
 
※募集は終了しております。ありがとうございました。
コウガドウ雑画店には、このように数多くの可愛い仲間たちがいます!
使いやすいLINEスタンプだけでなく、バーチャル背景・壁紙など、無償で%NAME%様にお使いいただける、お役立ちコンテンツも盛りだくさん!
ぜひ遊びにいらしてくださいね。
 
コウガドウ雑画店は下記リンクにて随時更新中!
 
HP : https://zakkaten.kogado.com
X(旧Twitter):https://twitter.com/zakka_tencho
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私が入社して発見した工画堂スタジオデザイン制作部の情報は、まだまだたくさんございます。
次回もお楽しみに!
 
お忙しいところ最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(担当・清水)
本メールは、当社社員と名刺交換をさせていただいた方や、
過去にやり取りさせていただいた方に配信しております。
 
株式会社 工画堂スタジオ
〒160-0004 東京都新宿区四谷 4-3 四谷トーセイビル 4 階 
HP:http://www.kogado.com 

コウガドウ雑画店(コウガドウザッカテン)という 社内デザイナーユニットで描いたモノを発信しています。 
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