それは居並ぶ女達の中ではひときわ若く、まだほんの子どもと言っても過言ではない。 幼さの残る少女だった。アロイスと同じ程度、もしくはわずかに上だったかもしれない。しかし、やはりそのような仕事に就くほどの年齢とはほど遠かった。アジア系の顔つきから、実際よりも幼く見えるということを考慮したとしてもだ。
「あなた達は、彼女達をどのように扱っても構わないわ。これも良いニュースの一つかしら」
その少女は、わずかに顔をしかめた。ウォルシュはそれに気づき、うっすらと笑みを浮かべた。
「なにをしても構わないんだな?」 「ええ。そういう契約だから」
数人の娼婦が、ウォルシュに向かって媚びを売るようにウィンクをしたり、自分の商品価値を見せつけるようにスカートの裾を持ち上げたりした。 ウォルシュは、その女達がどれくらいの報酬を貰うのだろうかと密かに考えながら、値踏みするように見回した。
「もっとも、こんな子どもには興味がないでしょうけどね」